この週末、ツイッターのタイムラインがロードスターの納車で賑わっている。
ついにマイナーチェンジ後のロードスターのデリバリーが始まったようだ。やはり新グレードの990Sの納車が多いかな?
今更ではあるが、昨年末にロードスター990Sの特別展示会なるものに招待されて見てきたので、所感など書き留めておこうと思う。
今回の写真は全てライカM10とノクトン50/1.1で撮影した。
青い幌のロードスター
世界的な半導体不足の影響で、記憶が正しければ9月ごろから受注を停止していたと思う。こうして年次改良が行われて無事販売が再開されたことは、一人のロードスターオーナーとして大変喜ばしく思っている。
コロナ渦じゃない社会人生活を知りたい。
990Sの最大の特徴であるブレンボキャリパーとRAYS製鍛造アルミホイール。
対向4ポッドと聞いて心ときめかない男子は居ないだろう。
ブレンボ自体は通常グレードのロードスターにも設定されているが、990SはベースとなったSグレードに対して27万円高、通常はオプションで33万円高なので、ブレンボとホイールだけですでに6万円オトクだということになる。
ホイール4本で3.2kg、ブレーキシステムで0.7kgの軽量化になっているらしい。ばね下で約4kgの軽量化って結構デカいんじゃない?これは初耳だった。
初耳ついでに、ボディパネルのスポット溶接の周りを波状に切り抜いたりもしてるらしいよ、NDロードスターって。(商品説明で写真見せられて絶句した)
エンジンも専用セッティング。ツイッターで見聞きした話だけど、スロットルの制御も燃調も違うらしい。かなり気持ちいいとか。
現車ではエンジンまわりの電子部品が自分のロードスターと違ったが、これがエンジンの差によるものなのか、はてまたキネマティック・ポスチャー・コントロールの追加によるものなのかはわからなかった。そもそもこれ試作車だしねw
キネマティック・ポスチャー・コントロール(以下KPC)というのは、コーナリング中にイン側後輪のブレーキを少しだけ効かせて車体の姿勢を制御する技術だそう。このKPCによってコーナリング中のロールが減るので、その分ショックアブソーバーの減衰力も下げ、より "よく動く脚" に仕上げてあるらしい。この辺りは10月の軽井沢のミーティングのレポートで出ていた話。
というわけでサスペンションもパワステも専用セッティング。
本気すぎるぞマツダ。
KPCはSグレードにも載るらしいけど、あっちは脚の変更はないのだろうか?
人に言われて気が付いたけど、ボンネットフード裏のインシュレーターも外されている。
今回の展示会で一番見たかったのが実は幌。カタログ写真を見る限りはかなり青々としていたのだが、思ったより黒っぽくて少し残念。日の当たるところで写真に撮ると確かに青いんだけどね。なんで残念がっているのかというと、とあるキャロル360と並べるのは白ボディに青幌の方がいいかな~?とか考えていたから。ただ色味が落ち着いているので、どのボディカラーに合わせても似合うだろうなあとは思う。
で、乗り換えるの?
正直かなり魅力的ではある。ただ大きな難点は快適装備のオプションが一切設定されてないという点。毎日愛用しているシートヒーターが無いのは多分辛い。資金的にも余裕があるわけでもなし、普通に今の子に乗り続けますかね~。
でも走りには相当興味があるな。魔法の絨毯のような乗り味だってさ。気になるじゃん。し、試乗だけしてこようかな...?
ロードスターを検討している人へ
話は少し変わるが、今回の990Sに限らず、新車でロードスターを検討している人は今すぐに買うべきかもしれない。なぜかというと、今年の9月から継続販売車種にも騒音規制フェーズ2が適応になるから。
この規制により、ロードスターも現状72dbの加速騒音レベルを70dbまで下げなければならなくなる。たかが2dbと侮るなかれ。2db下げると音量は20%下がる。
社外のマフラーに交換してしまう人は関係ないのかもしれないが、おそらく現行の純正マフラーの音色は聞けなくなってしまうに違いない。
今回の年次改良後の車体は、シャシーナンバーから見て6.5型にということになるのだろう。おそらく6月あたりの受注からマフラーが変更された7型になって、9月までにデリバリー開始...なんて噂をしている人もいた。きっとマツダのことだから、マフラーが変更になってもいい音で聞かせてくれるはずだと思いたいが、少しでも不安があるなら今のうちに注文してしまった方がいいかもしれない。ま、ここまで書いておいてなんだけど、私は素人だし、実際にどうなるかもわからないけどね。
いや、騒音規制うんぬん関係なし。欲しいなら買え。今すぐだ。
とりあえずハンコを押せばクルマは来るぞ。
想像するんだ。少しばかり早起きして、さわやかな空気と陽射しを感じながらオープンカーでドライブする素晴らしい休日の朝を...
さあ、こっちへおいで。