なべじーの被害者の会
非公式に被害者の会が存在するらしいワタクシ。
1年前の4月末、3人目の被害者を生み出したので、その日の思い出を記しておこうと思う。
3人目という部分に「え??俺は???」って人いたら蹴りに来てください。
軽トラで原付を引き取りにいく
「原付を引き取りに行きたい」
ただこう告げて大学時代の先輩を付き合わせ、軽トラも出させる蛮行。
もう令和だというのに、キャブレターに空気を吸いこんで、旧いスバルサンバートラックはひたすらに上り坂の県道を登っていく。
目的地へはどう考えても海沿いを走るのが正解だった。高速道路を走るのもあきらめるほど非力な軽トラ。なぜこんな山がちな道を走っているのか。
すべてはグー○ルマップに導かれるままなのである。(本当に申し訳ない)
行きの途中で加速不良を起こした。いつ再発するかと怯える二人であったが、標高はどんどん高くなり、キャブレターに厳しい。結局、最後まで症状は再発しなかった。
こんな一癖も二癖もあるクルマの運転は任せられないと言われたため、呑気に助手席で写真を嗜むクソ野郎が私である。しれっと自分だけ座布団まで用意している。なんという極悪非道。本当に申し訳ない。
帰ってからリクライニングシートのありがたさに平伏した。
ハイゼットジャンボの需要を体感せよ。
社用車がサンバーからハイゼットに換わった知り合いが残念そうにしていたが、そんなに違うのか。軽トラに乗る機会って意外とないのでわからない。
ハイゼットトラックに乗ったことは無いが、、サンバーのエンジンは静かに回って軽らしからぬフィールで、良いモノであったのは確か。四輪独立の脚も良い。
日帰りのつもりが、途中、山中湖についたころには3時半を回っていた。
この後の行程に対する不安は大きくなっていくが、美しい景色に絶望感をしばし忘れる。忘れたいだけ。現実逃避。目の前の景色は走馬灯かもしれない。
目的地に着いたころには日没の時刻。
こうして、先日の桜の写真に写っていた原付、スズキK50がわが手元に来たのだった。
完全に内輪ネタなので、知ってる人だけ笑ってやってください。
なお現地で、某SNS上で「けだま」と自称する男性2名が、ここまで連れてきてくれた先輩を取り囲み、「どっちのけだまショー」なる闇のゲームを行った。
(顔を知らないSNSのフォロワー2人を当てるだけ)
見事ゲームに勝利した先輩は「こんなことをするためにここまで来させられたのか!?」と憤慨されていたが、8割くらいはそういうわけではない。
本当の目的はちゃんと原付を引き取りに行くことであって、「けだまショー」は次いでの用事なんだって。本当だよ??
ちなみに、ぼくはおもしろかったです。
???「どのへんが𝑺𝑼𝑷𝑬𝑹なの?(モミモミ)」
帰りは結局朝になってしまった。さすがに運転は交代しながら。
急にアクセルを踏み込むと、エンジンが息をつく。丁寧に速度を乗せていく。
軽トラのローギヤってこんなにローなのか。
夜から朝に移り変わる国道をサンバーが行く。
少し懐かしい感じがした。
1年経っての振り返りだが、大変だったけど楽しいドライブだったな。
最近こういうのやってないな...
譲り受けた原付。
自分の所有として原付に乗るのは初めてだが、クルマが来ない道をのんびり走るのがとても気持ちいい。