真岡駅の日陰の車両たち

 真岡鐡道の本社と車両基地がある真岡駅の東側は、ここ数年、SLをテーマにした観光施設の開発が進んでいます。

www.moka-railway.co.jp

sl-96kan.com

市内の公園に屋根付きで保管されてた9600型蒸気機関車を、圧縮空気で動くように整備したのね。動く9600型はここが唯一じゃないかな。

一昨年には静岡からD51も嫁いできて、わざわざ屋根も付けて。そちらも同じように動くようにするような雰囲気です。

休日はそれなりに人も来るみたい。

ここを中心に真岡市が盛り上がるのは実に喜ばしいことです。

 

 

陽の当たらない西側

さて、盛り上がる駅東側を横目に、西側の留置線にひっそりと佇む車両たちがあります。

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ここにいるのは、真岡鐡道がかつて国鉄真岡線だった時代に活躍した車両たちです。

最後にペンキが塗られたのは何年前のことだったか。

まるでこの空間だけ時が止まってるかのようです。

長年風雨にさらされた車体は各所に錆が浮き、実に痛ましい姿。

しかしその姿は、独特の風格と存在感をたたえ、どこか美しい。

 

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 柔らかな西陽が差し込み、キハ20のボディに桜の木が写っていた。

滅多に人が訪れないこの場所では、静かに、ゆっくりとした時間が流れる

 

 

 

キューロク館で賑わう駅東側が「陽」なら、こちらは「陰」でしょうか。

春には車両たちの上まで枝を伸ばす桜の木が、いっぱいに花を咲かせます。

たった2枚の写真でしたが、少しでも魅力を感じたという方、真岡を訪れた際にはぜひ来てみてください。

この場所を、あなたもきっと気に入ります。

 

 

 

 

 

 

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 キューロク館駐車場から留置線を望む