岩石信仰みたいなのを肌に感じた。

岩戸神社

PENTAX K-3III DA20-40/2.8-4Limited

今回は5月の下旬に立ち寄ったとある神社のお話。

最近は小さな神社を見つけては立ち寄るのが少し楽しくなってきた。

まだ過ごしやすい気温で、しかし初夏の香りがそこかしこから漂う田園風景を見下ろす小山の中にその神社はある。

PENTAX K-3III DA20-40/2.8-4Limited

 

森の入り口に鳥居が立っているような情景はかなりの好物である。
一見すると森の中へ苔むした石段が伸びているだけで全く全体像が分からない。
真新しい紙垂(しで)とカラーコーンが、現在でも人の手が入っていることを示していて、この先に何があるのか、むしろ好奇心を刺激する。
 
PENTAX K-3III DA20-40/2.8-4Limited

てっきりこじんまりとした神社の建物があるだけだろうと思って足を踏み入れると、大きな岩肌が目に入る。崖の高さは何mあるのだろうか。とにかく大きく感じる。写真ではなかなか伝えきれないのが悔しいのだが、この光景が目に入った瞬間鳥肌が立った。
なかなか神々しい場所だった。
 
案内板によれば、地元の工匠の夢に神が出てきて、ここの岩窟に宮社を建立すべしとお告げしたことが、この岩戸神社の始まりである...とのことである。

PENTAX K-3III FA31/1.8Limited

階段を上がっていくと小さな拝殿が見えてくる。建物は1999年に建て替えたもので、これ自体は新しいが、このような小さな神社が建立から340年もの間、今日まで守り続けられていることは驚異的に思える。だから好きなんだよね、神社って。

毎年3月には例祭が開かれるらしい。

PENTAX K-3III FA77/1.8Limited

小さいながらもちゃんと本殿がある。

PENTAX K-3III FA31/1.8Limited

拝殿の前から石段の下の方を見下ろすと、水が張られた水田がなんとも美しい。 

FAリミテッドレンズはAPS-Cで使っても魅力的な写りをするね。

 

 

前回の更新から約2か月も空いてしまったが、この2か月の間仕事も忙しく、世の中では安倍元首相が撃ち殺される事件があってかなり精神的に参ってしまった。

家でステーキ肉を焼いたり、こういった神社に足を運んだりして心内環境をコントロールする自分なりのやり方が確立しつつあるので何とか保てているが、いやはや、令和の世は実に苦難の時代となりつつあるのではないか。ひとまず流行り病だけでも鎮まってほしいものだが、これもまたしばらく叶いそうにない。

 

やめやめ。FAリミテッドの話しよ。

PENTAX K-3III FA77/1.8Limited

PENTAX K-3III FA31/1.8Limited

暗い話題で終わるのもなんなので、素晴らしいFAリミテッドレンズの作例を置いておきましょう。

色収差が多いとかパープルフリンジが出やすいとか色々欠点(特に31mm)もあるけれど、やっぱり好きなレンズで写真を撮るのが楽しいのだ。